感情（九郎一人語り）










お前と出会ってから、俺はいつも不思議な感覚に襲われる。

お前の姿をいつも目で追い、

他の奴に向ける笑顔に苛立ち、

誰にでも優しいお前に腹が立つ。



けれど、お前と話をすると嬉しくて、

いつまでもこの時が続いて欲しくなる。



お前の顔にはいつも、笑顔だけがあって欲しいと

願ってしまう。



ずっと、俺の隣には

お前が居てくれれば幸せなんだろうなと、

考えてしまう。




この感情は一体何なのだろう？



望美だけに抱くこの感情の名を


何と呼べば言いのだろう？



ただ一つ言えるのは。

この感情は


俺を幸せな気分にさせてしまうという事。


どうしようもなく、満たされてしまう。


不思議な感情。


今度、お前に尋ねてみようか？


この感情の名を。

　　
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