幸せな時(銀×望)










「銀の幸せな時ってどんな時?」


可愛らしいお声で、そう尋ねる貴女。

微笑みを返しながら私が答えた返事はもちろん。


「神子様とご一緒させていただいているこの時が幸せですよ。」


そう言うと神子様は柔らかな頬を朱に染め上げる。

愛らしさの増したそのお顔は、

私を惑わすのには十分過ぎる程。


思わず口付けたくなってしまう。




「ほ、他にはどんな時?」




おや?私の気持ちをお読みになったのですか?

神子様はご聡明な方ですね。

赤い顔を一生懸命隠していらっしゃる。


私は気付かないフリをして、神子様のご質問の問いを捜した。



幸せな時。

神子様の姿をお見かけした時。

神子様の下へ向かう時。

神子様とお話をする時。


神子様を思う時。



そう言ったなら貴女は今以上に赤い顔をしてしまうのでしょうか?


でも、全て事実。

貴女が私の心に居る限り。

どんな時も幸せになれる。


包み隠さずお答えしましょう。

私の幸せを。






  
  
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